木村、日本人7人目の世界タイトル海外奪取に挑戦! 2010年5月20日
木村、壮絶な打撃戦の末、王座奪取ならず!
5月20日午後、タイ・マハーサーラカーム県、ボラブー高等学校屋外特設リング(観衆5,000人)で行われた、WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦は挑戦者(同級12位)・木村章司(花形)が王者・プーンサワット・クラティンデーンジム(タイ)に4回2分23秒KO負けし、日本人7人目の世界タイトル海外奪取とはならなかった。
マハーサーラカームの奇跡起こらず・・・初回、2回は王者の強いプレッシャーと左フックに対し、木村は左ジャブを混ぜた早いフットワークからの右の強打でほぼ互角の展開。しかし3回から王者のパンチの回転力が上がり、接近戦の展開に持ち込まれる。
そこで木村は左フック、右アッパー、右ストレートで勝負に出て、観客総立ちの激しい打撃戦に持ち込んだが、4回、王者の強打につかまり、3度ダウンを喫してのKO負けとなった。
尚、3回までの採点は28-29が1人、27-30が2人でいずれも王者がリードだった。 (南 健司)
※写真提供:花形ボクシングジム
<木村章司の話>
「2回に自分の右のベストパンチを当てたが、それでも相手は倒れなかった。勝負に行っての負けなのでしょうがない。今後については帰国してからじっくりと考えたい。」
<花形会長の話>
「今、木村自身が持っている力は出せた内容だった。この慣れない暑さと完全アウェーの雰囲気の中、本当によく戦ったと思う。木村のベストパンチを食っても倒れない王者はさすがだった。」
木村、マハーサーラカームの奇跡を見せる! 2010年5月19日
本日(19日)、午後3時より、マハーサーラカーム県内のホテル内で計量が行われた。
チャンピオン・プーンサワット(122ポンド=55.3kg)、挑戦者・木村(121ポンド=54.9kg)ともに一発でパスした。明日の決戦に備え、木村は「ここまで本当に順調にきた。明日はホテルから試合会場までの移動(約25km)をスムーズに運んで、マハーサーラカームの奇跡を見せる!」と大勢の報道陣の前で力強く王座奪取を宣言した。
レフェリーはフェーリン・マーシュ(ニュージーランド)、ジャッジはフランシスコ・マルティネス(ニュージーランド)、ユー・ワン・スー(韓国)、セルヒオ・カイズ(米国)、立会人はアラン・キム(韓国)。試合グローブは両選手ともにタイ製TWINS、青色の8オンス。
計量後、木村陣営は試合会場 (ボラブー高等学校内特設会場)を視察した。日本人初のタイでの世界タイトル奪取へ向け、臨戦態勢は整った。
尚、明日のゴングは午後3時30分(日本時間:午後5時30分)頃を予定。(南 健司)
写真提供:花形ボクシングジム
公開計量 2010年5月18日
本日、チャンピオン陣営、挑戦者陣営がタイ警察隊の先導で車で8時30分過ぎに出発し、約6時間かけてバンコク市内のホテルからマハーサーラカーム県内のホテルへ移動した。
マハーサーラカーム県はバンコク同様暑いが、風がバンコクより若干ある感じ。
明日(19日)はマハーサーラカーム県内のホテルで14時30分より公開計量。その後ルールミーティングが行われる。
この日、木村は「いよいよ決戦地へ来た。このままコンディションを崩さず。本番を迎えたい」とコメント。(南 健司)
※写真提供:花形ボクシングジム
メディカルチェック 2010年5月17日
本日(17日)、11時30分よりバンコク市内のホテルでメディカルチェックが行われた。
王者・プーンサワット選手は血圧110/70、脈拍50、挑戦者・木村は血圧140/70、脈拍64。
大勢の報道陣の前で木村は「プーンサワット選手は偉大なチャンピオン。試合では自分の全力を出し切り、タイトルを奪取したい!」と力強いコメント。
メディカルチェック後、木村はホテル周辺で石渡トレーナーと軽いロードワーク、ミット打ちで調整をした。 明日(18日)の朝、王者、挑戦者陣営ともにバンコクから試合地・マハーサーラカーム県に車で移動する。
尚、試合会場のボラブー高等学校内特設会場は最大5万人が集まる、大会場。県内初の世界戦で当地はかなりの盛り上がりを見せている。(南 健司)
写真提供:花形ボクシングジム
木村選手出発しました 2010年5月16日