WBC世界スーパーフライ級王座挑戦の菊井、ロサンゼルスへ出発 2007月6月10日
7月13日(金)=日本時間7月14日(土)、メキシコ・ドゥランゴ州・ゴメスパラシオでクリスチャン・ミハレス選手(メキシコ=36戦31勝12KO3敗2分)が持つWBC世界スーパーフライ級タイトルに挑戦する菊井徹平。
6月10日(日)に合宿地のロサンゼルスへ渡った。
試合地のメキシコには菊井とマック・クリハラトレーナーが現地時間で7月9日(月)に、花形会長、伊藤、石渡の両トレーナー、南の日本発スタッフ4名が7月10日(火)に入る。
チーム菊井、メキシコに集結 2007月7月10日
7月10日、チーム菊井(花形会長、石渡洋介トレーナー、伊藤勲トレーナー、南 健司マネージャー)がトレオン入りし、9日から入っている菊井徹平、マッククリハラトレーナーと合流した。
ミハレス、菊井ともに本日、試合会場(アウディトリオ・センテナリオ)にて地元テレビ局のインタビューを受けた。菊井はインタビューで「チャンピオンはインテリジェンスなボクサーで強いが当日のリングでは自分の実力を見せる!」とコメントしている。
明日(7月11日)、トレオンカントリークラブで11時より、記者会見が行われる。
挑戦者・菊井、王者・ミハレスの地元で必勝宣言! 2007月7月12日
現地時間7月11日、メキシコ・トレオン市内のカンペストレー・カントリーク ラブ特設会場にて午前11時より記者会見が行われた。
チャンピオン・ミハレスは「準備は万全。苦労して日本で獲ったベルトなので絶対>に渡さない」のコメントに対し、挑戦者・菊井は「敵地ですがミハレス選手に勝って、ベルトを日本に持ち帰る!」と力強い発言で対抗した。そして花形会長は「ミハレス選手は非常にうまいが、菊井もテクニックでは負けないので非常に好勝負になると思う」と大勢の報道陣の前でコメントをした。
会見後、菊井は午後から滞在ホテル内で軽いシャドーボクシングとミット打ちで約30分間の調整を行った。
尚、今回の試合は会場名・アウディトリオ・センテナリオ(約1万人収容)のこけ>ら落としとして行われ、地元ミハレスでの開催でもあり、町のいたるところで世界戦>の看板が掲げあげられている。チケットはほぼ完売。
明日の計量は午後1時よりトレオン市内のクアトロ・カミノスというショッピングセンター内で一般公開で行われる。
今回のWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチはビブラ(激震)という興行名でのメインイベントで行われ、開始ゴングは現地時間で7月13日(金)午後10時50分。
菊井、500人のミハレスファンの前で計量一発パス! 2007月7月13日
菊井、500人のミハレスファンの前で計量一発パス! 現地時間7月12日(日本時間13日)の午後、トレオン市内のショッピングモール(クアトロ・カミノス)にて一般公開の形で計量が行われた。
約500人ものファンで埋まった計量会場の中でチャンピオン・ミハレス、挑戦者・菊井ともにリミット一杯の115ポンド(52.1kg)で計量をパスした。
大一番を明日に控えた菊井は計量後、トレオン市内のレストランで食事を摂り、その後ホテルに戻り休養に時間を充てた。「これだけ盛り上がっている雰囲気の中で世界戦の舞台に立てることに感謝したい。明日は日本でもたくさん応援していただいている方々の為にも、自分のボクシングを精一杯やってベルトを持ち帰りたい!」とコメントを残した。
尚、マック・クリハラトレーナーと南はルールミーティングに出席し、当日のタイムスケジュール等を確認した。
レフェリーはフランク・ガルサ(米国)、ジャッジはジェームス・ジェンキン(米国)、スティーブ・モロー(米国)、ジェリー・ベンザー(米国)立会いはアルベルト・レイジェス(メキシコ)。 グローブはメキシコ製レイジェス8オンス(赤)を使用。試合開始ゴング23時10分予定。
菊井徹平、日本人7人目の世界タイトル海外奪取ならず 2007月7月13日
菊井世界奪取ならず……7月13日(金)=日本時間7月14日(土)、メキシコ・ゴメスパラシオ市の超満員(1万2,000人)で埋まったアウディトリオ・センテナリオで行われたWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ。
チャンピオン、クリスチャン・ミハレス選手(メキシコ)VS挑戦者(同級12位)、菊井徹平の一戦は序盤からチャンピオンが右ジャブからの手数多い攻撃で菊井を中々攻撃まで繋げさせない。それでも菊井は6回終盤にはロープに詰まりながらの右で一瞬グラつかせ、続く7回にはやや疲れを見せたチャンピオンに攻め込む見せ場を作った。
しかし8回以降、再び息を吹き返したチャンピオンがボディーを中心とした攻撃で菊井を追い込む展開に持ち込み 、10回終盤チャンピオンの左ボディーからの連打で菊井の手数が止まったところでレフェリーがストップ。
平仲明信以来、15年ぶり7人目の日本人海外世界王座奪取と星野敬太郎以来、5年半ぶりジム2人目の世界チャンピオン誕生はならなかった。4度目の防衛に成功したミハレス選手は37戦32勝12KO3敗2分。王座奪取ならずの菊井は27戦21勝4KO6敗に。
菊井の話
「チャンピオンは強かった。会場の雰囲気とかではなくチャンピオン自身に呑まれてしまった。初めて体験した攻撃のリズムで自分のボクシングをさせてもらえず、手数をもっと出したかったが、全部読まれている感じがして出せなかった。申し訳ございませんでした。この経験を今後に生かしてまた頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」
花形会長の話
「チャンピオンが一枚も二枚も上。途中、頭をつけて打ち合えと指示を出したが、それもさせてもらえなかった。負けてしまったが、菊井にとって超満員で埋まり独特の雰囲気の中で世界タイトルマッチを戦えたのは良い経験になったと思う」
※7月19日夜、ロスに数日滞在してから帰国した菊井は翌週からジムワークを再開。年内に再起戦を行う予定でいる。
WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
クリスチャン・ミハレス(メキシコ)
36戦31勝(12KO)3敗2分
1980年10月2日生まれ 25歳 今回4度目の防衛戦
VS
挑戦者 (WBC同級15位=前日本同級チャンピオン)
菊井 徹平(花 形)
26戦21勝(4KO)5敗
1978年12月13日生まれ 28歳 世界初挑戦
(試合会場)
メキシコ・ドゥランゴ州・ゴメスパラシオ
(開催日)
2007年7月13日(金) 日本時間:7月14日(土)
(テレビ放映)
2007年7月16日(月・祝)午後8:00よりWOWOWで放映