デビュー戦の知久、初回、知久が右フックをねじ込むとバックステップで距離を意識。2回、前に出てくる大山選手に対し、知久は左のダブルのコンビネーションで迎え撃つとアウトボクシングを展開。3回、回転力を活かした連打で互角の打ち合い。4回、大山選手はしつこく距離を詰めて手数を出して反撃のところで、終了のゴング。採点が、39-37が2人、1人が38-38で、ジャッジ2者の支持を得た知久が勝利をつかんだ。
この日のメインイベント、OPBF女子フェザー級王者の大澤選手と日本女子同級王者の若狭による王座統一戦。初回の開始5秒、大澤選手が左フックを合わせるとバランスを崩して倒れた若狭を見てレフェリーがダウンを宣告。再開後、攻撃の手を緩めず攻めると、若狭も真っ向から応戦。初回から会場は沸いた。2回、大澤選手は右クロス、左ボディを決めるとこれに火がついた若狭がこれに応戦。火が出るような打ち合いに大歓声が沸き起こった。3回、若狭が右フックをねじ込むとグイグイと攻め立てて反撃。4回、大澤選手はジャブからワンツーにつなげて見栄えの良さをアピール。前半終了時の公開採点は39-36が2人、残る1人が40-35で大澤選手がリード。5回、大澤選手は左ショートアッパーを差し込み、出入りを活かしたボクシングを展開。6回、大澤選手は右ストレートを巧みに使いわけた。7回、パンチを交錯させる中、大澤選手が左ボディ、ワンツーで上回った。最終8回、ギアを上げた大澤選手がワンツーを軸に攻勢。右ストレートが顔面を捉えたところでレフェリーが試合をストップ。大澤選手が女子フェザー級2冠王者に輝き。若狭は、2冠獲得、自身が保持していた、日本タイトルの2度目の防衛に失敗した。